「機動戦士ガンダムAfterwar〜戦後の戦士たち〜」を読んで頂きありがとうございます。
今回は主人公のシンジとヒロインのサラについて少しお話します。
自分がガンダムの物語を書くなら、主人公は絶対に日本人にすると決めていました。
名前も当初は自分の名前にしようと思っていましたが、やはりそれはまずいと思い、ちょっと古っぽいですが日本人らしい「シンジ」としました。
決して某人気アニメのパクリではありません(笑)
サラについてはいろいろ迷いましたが、結局(自分が)イメージしやすい日本人としました。
ガンダムの主人公といえば、「十代の少年がうっかりガンダムに乗ってしまったことで戦いに巻き込まれ成長の過程でニュータイプに目覚める」といったところでしょうか。
自分のAfterwarはいわゆる「大人のガンダム」を意識しています。
そのため主人公は成人男性で、正規の軍人で、ニュータイプと思われるセンスを持っています。
このタイプの主人公って実は「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」のアムロか、「機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ」のハサウェイくらいです。(ハサウェイはテロリストですが...)
またヒロインについても、「十代の処女の少女」というのがガンダムヒロインの鉄板ですが、サラは成人女性で主人公と肉体関係を持った恋人同士という、二十代のカップルの一般的な姿ではないかなと思いこの設定にしました。
サラは十代の頃に体を売って生活していて、堕胎手術も数回経験しているというちょっとダークなバックボーンを持たせました。
このサラの過去があることで、サラの人間としての成長とシンジとの絆をより強くして、お互いのニュータイプとしての感性を強めることでしょう。
このAfterwarは戦争を描いている訳ではありません。宇宙世紀の日常を表現することも一つの目的としています。
宇宙に暮らすことの楽しさ、大変さ、西暦と人々の意識の違いを表現することを心がけています。
宇宙世紀ガンダムである以上やはり「ニュータイプ」というワードは外せません。
自分も人類がニュータイプに変革することを望んでいる一人です。
自分の生み出したキャラが、戦いと人々との繋がりを経てニュータイプの感性を高めていってくれることを望んでいます。
明日配信予定の第十六話「二人の未来」は、シンジとサラが望む未来についてのお話です。
しかしながらこの二人にはこの後ちょっとした試練が待っています。
でもニュータイプの感性を持ったこの二人なら必ず乗り越えてくれることだと筆者自分も信じています。
これからも「機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~をよろしくお願いします。